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パラリンピック 報道量増加

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9日に終わりを迎えたロンドンパラリンピック。北京の時を上回る規模となった今大会は過去最高の160カ国、4200名の選手が集まり、熱戦を繰り広げた。次回リオデジャネイロへの更なる選手たちの活躍に期待が掛かる。

金メダルは中国が95個と断トツの数字。合計で231個ものメダルを獲得して、今大会最多となっている。2位はロシアで36個(102*)。3位は英国の34個(120*)を獲得している。日本はというと、金メダル5個(16*)。北京の5個(27*)よりも少ない数である。派遣された日本選手団の135名は北京の時よりも少ない人数で、そのことも少なからず影響したのかもしれない。ただ、メダル獲得数は上位3カ国に比べると物足りなく映る。メダル獲得数の多い国との差は単に優秀な選手が揃っているだけなのだろうか。
*メダル合計獲得数

その要因の一つとして選手が満足した練習を行える環境が整っていないのではないだろうか。
日本では、企業やトップチームに所属していたり、スポンサーがついている選手はそれなりの練習環境があると思うが、そうではない選手が競技を続けていくのはなかなか難しい現状がある。協会の指定選手にでもなれば補助が出たりもするが、自費で競技を続けている選手も多いと聞く。そういった選手がトップの能力を身に付けるのは至難の業だろう。 

ロンドンでメダルを獲得した水泳・バタフライの松田丈志選手はコスモス薬品と契約するまで、600社に声を掛けたという。同大会で平泳ぎで銅メダルを獲得した立石諒選手もスポンサーがつかなければ現役を退く意向を示している。(日刊スポーツ 9/18 紙面より)立石選手はまだ23歳だ。

五輪でメダルを獲れるレベルの選手でもスポンサー獲得が困難なだけに、パラリンピック選手は更に厳しいことだろう。パラリンピックに出場した陸上・中西麻耶選手は自らの身体を張ることで競技資金を集めた。バックアップがないため、競技を続けていくためには自ら競技資金を集めてこなくてはならない。メダル獲得数の多い国との差は選手環境によるところが大きいのではないだろうか。

ところで、パラリンピックの注目度はどうだったのだろうか。五輪とパラリンピックの両方に出場した両足義足のオスカー・ピストリウスは日本でも数多く報道されていた。日本では、北京五輪に続いて2大会連続での金メダルを狙う車いすテニスの国枝慎吾に期待が集まり、特に車いすの競技を取り上げる報道が多く見られた。人気アイドルグループもパラリンピックを応援している。8/20「NEWS ZERO」では人気アイドルグループの嵐の桜井翔が実際に車いすバスケットボールを体験し、選手たちを取材している。その他、選手たちが出演したCMも話題を集めた。

競技では、パラリンピックの金メダル第1号となった柔道100キロ超級の正木健人選手を始め、ゴールボール女子代表や2大会連続で金メダルを獲得した車いすテニス・国枝慎吾選手らが注目された。その他、陸上競技男子車いす400m・800m・200mに出場した伊藤智也選手は、3種目共に銀メダルを獲得。成績も素晴らしいが、何よりレース後のコメントから勇気づけられた人も多かったことだろう。

開催前の注目度に加え、日本選手の活躍振りが取り上げられたことで、北京の時より報道量が増加した。

                    
                   【出稿期間(開催日~最終日の翌日まで)】
                   ・北京パラリンピック:2008年9月6日~2008年9月18日
                   ・ロンドンパラリンピック:2012年8月29日~2012年9月10日

注目度が増したことについては、障害者スポーツに対する見方が変わってきたことも要因としてあるのではないだろうか。パラリンピック選手の「あきらめない」姿。障害というハンデを抱えながらも取り組もうとする意志。それを考えたら、むしろ競技に対する思いは五輪選手よりも上回るかもしれない。パラリンピックを見て、そう感じた。