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今さらですが、映画「桐島、部活やめるってよ」です。

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日本で最も早い映画賞、国内賞レースの前哨戦と言えるTAMA映画祭。10月11日に受賞作品が発表された。最優秀作品賞は松雪泰子主演の「この空の花-長岡花火物語」。そして、神木隆之介主演の「桐島、部活やめるってよ」の2本。

最優秀新進男優賞は神木隆之介、最優秀新進女優賞は橋本愛となり、3冠を達成した。

「桐島、部活やめるってよ」は2012年8月11日全国ロードショーの映画です。


個人的に今年観た映画で一番良かった映画です。
今後、映画賞などで再び名前が上がりそうなので、テレビではどのように取り上げられたか調べてみました。

…結果は、取り上げた番組数28番組、総出稿時間1時間33分10秒でした。



あらすじ

ある金曜日の放課後。バレー部のキャプテンで人気者・桐島が理由も告げずに部活を辞めた。桐島の退部をきっかけに友達、恋人、そして関係の無い生徒にまで広がる動揺と波紋。それぞれの高校生のリアルな感情が重なり合い、最後に全ての登場人物、全ての時間が繋がる。

この映画の最大の特徴が、複数の人物の視点で同じシーンが繰り返されること。いくつかの視点を並べて、繰り返し同じシーンを見せることで、見ている方がもう一つ、自分の視点を持って、ドラマの中に入り込みやすい。

吉田大八監督は、「ある画を撮ったらカメラを置き直して、もう1回同じ演技を演者にしてもらう。いつカメラが向くか分からないから、全力でやらざるを得ない。一つ一つの演技が生々しくなって良かった。」と語った。

[08/10(金) NTV  Oha!4 NEWS LIVE    04:00~05:50]

私は映画の終盤、宏樹くんと野球部のキャプテンの最後の会話で、いたく感動してしまいボロボロ泣いてしまいました。
しかし、渋谷の映画館では、笑いが起きていたらしい…。
どこに視点を置くかで感想も変わってくるということでしょう。


主題歌を歌うのは高橋優

この映画の主題歌を手がけたのはシンガーソングライター・高橋優。高橋は一昨年メジャーデビュー。注目されたのは去年発売した「福笑い」。去年、全国FM、AMラジオの放送回数上半期邦楽1位を獲得。

今年2月「陽はまた昇る」が完成。高橋優は「生きていく中で、誰にでも自分だけ置いてけぼりを感じることもある。それでもまた陽は昇るんだよってことを言いたい」とコメントしている。

[04/24(火) NTV  news every.    16:53~19:00]

【YouTube:cinematoday公式チャンネルより





演技経験ゼロで大抜擢された東出昌大(菊池宏樹役

新人俳優・東出昌大は、映画「桐島、部活やめるってよ」で俳優デビュー。すでにドラマ4本、CM2本、映画オファーは殺到中。

パリコレや人気ファッション誌で活躍するトップモデルだったが、モデル業を一切やめて俳優一筋に転身。映画「桐島、部活やめるってよ」では600人の中からオーディションで選ばれた。

大抜擢の理由表情の演技

彼を抜擢した吉田大八監督は、「彼の顔からいろいろなものを、見てる方が読み取りたくなる。」と語った。

映画の中での役どころは、イケメンでスポーツ万能、野球部の中で一番野球センスがあるのに部活に打ち込む気になれない悩みを抱える役。

映画を観た人からは、「複雑な心境を顔で表現するのがうまい」などの感想があった。

[09/20(木) NTV  ZIP!    05:50~08:00]



ブレーク間違いなしの橋本愛(東原かすみ役)


映画「貞子3D」(角川映画)で、貞子役を演じている橋本愛。貞子の素顔が見える画像が公開されると「Google急上昇ワード」で圏外から5位に急上昇。

橋本は2009年にミスセブンティーンに史上最年少で選ばれモデルデビュー。同時に映画初出演、初主演を務め女優活動をスタートした。その後も「告白」など話題作に出演。貞子を演じ、かわいすぎると評判になっている。

貞子役を演じた女優の共通点は「ブレーク間違いなし」。「リング0バースデイ」で貞子を演じたのは仲間由紀恵。ドラマ版では木村多江が貞子を演じた。

橋本は8月4日公開の主演映画「Anotherアナザー」を含め、映画「桐島、部活やめるってよ」など6本の映画に出演。

[05/17(木) NTV  ZIP!    05:50~08:00]



現役CanCamモデルの山本美月(桐島の彼女・梨紗役)

CanCamのモデル・山本美月がゲスト。山本美月は福岡県出身で、第1回東京スーパーモデルコンテストでCanCam賞&グランプリを受賞。CanCamの専属モデルとして活動する傍ら、映画にも出演している。現在、明治大学農学部に在学中。番組に生出演して、おススメのおやつやファッションを紹介していた。

[10/04(木) NTV  PON!    10:25~11:25]



ひきこもり経験のある劇作家・岩井秀人(映画部顧問・片山役)

ひきこもり経験のある劇作家・岩井秀人。16歳から20歳まで4年間ひきこもり、高校にいけなかった。克服した今、自身の経験を元に、引きこもりをテーマにした演劇の創作もしている。ひきこもり時どんな思いだったか、社会に戻れたきっかけなどをスタジオゲストとして話していた。

[10/18(木) NTV  NEWS ZERO    22:54~23:58]


【調査概要】
▼調査期間:2012年1月1日~12月20日
▼対象局:NHK/日本テレビ/TBS/フジテレビ/テレビ朝日/テレビ東京(東京地区地上波オンエア分




【追記】
 9/15放課後Podcast
(ライムスター宇多丸/町山智浩/コンバットREC/古川耕

ラジオ番組のポッドキャストです。この映画の感想を好き勝手しゃべっていて面白かったので紹介します。(2013年1月末に公式配信終了…残念です)
ただし、映画を観ていないと意味不明でネタバレ大いにありです。終始男子校のノリで、ここでは書けないような下ネタばかり。男同士、部室でだべってる感じでした。(それがとても懐かしい)


まず、映画について。桐島という生徒がヒエラルキーのトップ(イケメンでスポーツ万能で勉強もできる)。トップの存在である桐島の彼女になる、もしくは友人になるなど関係を持つことで優越感に浸り、安心感を覚えていた生徒達が、突然桐島が誰にも相談せずに部活を辞めるという決断を下したことで、「自分は桐島にとってどんな存在だったのか」と不安に思い右往左往していく。(肝心の桐島はこの映画には登場しない)たまたま舞台が高校なだけで、実生活でもよくある話し。普遍的なモノを描いている。


町山「空洞や余白を残しているから後で補完しないといけない、能動的に観なければいけない映画」
→この映画の特徴だと思います。あれって何だったの?って思うシーンがあるから、後を引き、いつまでも記憶に残るんだと思います。ただし考えないと、何が言いたいのか分からない映画になる恐れも…。


町山「顔の良い女の子同士のグループが全然心は繋がっていない感じ
→実際にその輪から抜けると、ヒエラルキーが下がる、馬鹿にされる、孤立する存在になってしまうけれど、本当の自分自身になれる。でもやっぱり怖くて輪から抜けられない
→こんな、同調圧力感を演技だけで表現しているのはすごい。



町山「ヒエラルキーが上位同士だから好きでもないのに付き合っている感じがイヤだね」
→アメリカで言ったらフットボール部とチア部みたいな。トップ同士だからくっつかなければいけないってだけで、恋愛じゃない。連れてきて恥ずかしくない奴と付き合うというのが、条件の一つに入ってくる。本当に意味がない
→野球部キャプテンは才能あるなし関係なく好きでやってる。前田くんも好きなことをやっている。ヒエラルキーが下位に思われる2人が実はこの映画では最強。菊池宏樹くんはそのことに薄々気付いている。自分には夢中になれるものがない。好きなことが見つけられない…。この2人と会話した後、不安になり心の拠り所の桐島に電話。繋がらない。野球部のグラウンドへ歩き出す。
→最後、菊池宏樹くんが桐島に電話を掛ける意味や解釈は色々あるようです。ヒエラルキーのトップでいることがしんどくなって、降りた桐島の気持ちが分かったよって伝えるつもりだったとか…。そう考えると、グラウンドに歩き出したラストシーンに繋がりますよね。
私は、どうしたら良いか分からなくて不安になり、電話を掛けたのだと思いました。電話に出てくれなかったから、野球部に戻ったのかなあと。前田くんに格好いいと言われたのは、格好だけじゃんと言われたのと同じ。自分は好きなことが見つけられない空っぽな人間だと気付かされて泣いたんでしょう。
宇多丸「ただね…格好いいのはそれだけで才能だ!!」


宇多丸「(夏の大会が終わっても練習を続ける野球部キャプテンが)『ドラフトまではね…ドラフトまでは…いや、スカウトとかは来てないよ』と言ったところで場内によっては“バカじゃん”って笑い声が漏れた。しょうがない。笑う人を責めるつもりはないけれど、でも、笑うとこじゃねえぞ!!って立ち上がりたくなるってね。そんな感じだった」
→同感!!


コンバットREC「ブラバンのあの子が部活に戻ったことが救われた。あの子はどっちを選んでも良かった中で、ちゃんとする方を選んだ野球部のキャプテンと前田くんは最初から選べていてブレていない人たち。この映画の中でブレかけたけど、部活をちゃんとやる選択をしたのがマジで、マジで最高だった。」
→映画を観ている時は気付きませんでした。後で言われると確かに「今日で最後にしたいの」って前田くんに言ってますね。そして遅れて感動(笑)


古川「僕はすごく文房具が好きなんですけれども、非常に感心したのは前田くんが学校のプリントに絵コンテを書いているシーンがあるんですけれど、あそこで一瞬だけなので100%確実ではないんですが、プラチナってメーカーのプレスマンっていうシャープペンシルを使っているのが見えたんです。これは高校生が普通使うようなシャープペンシルではなくて、0.9ミリの太くて折れにくくて、もともと新聞社の人が速記用に使っている昔からあるシャープペンシルなんです。普通の高校生がわざわざ持つような持ち物ではないので、監督か美術さんがわざわざ持たせたのではないか。」
学校のスケールではないモノの価値観だとか、強度が強い人物に見せているのではないかということです。


町山「前田くんや彼女(ブラバンの子)が失恋の痛みを映画や音楽として昇華していく。モノをつくるとかクリエイトするっていうのは、挫折で失ってるからそれを埋めるためにつくる失わない人や欠落感がない人は何もつくれないんだよ。」
→町山さんらしい言葉だと思いました。