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今年のマスターズ・トーナメント

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今年も男子ゴルフのメジャー第一戦を飾るマスターズ・トーナメントが終了した。オーストラリア勢の躍進の影で、様々な問題も浮き彫りにされた大会だった。  
ジョージア州のオーガスタナショナルGCで4/11~14まで開催された今季男子プロゴルフのメジャートーナメント初戦「マスターズ」でアダム・スコットが2009年大会の覇者であるアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)とのプレーオフの末、優勝した。オーストラリア出身で初のマスターズチャンピオン、又長尺パター使用選手としても初の栄冠に輝いた。

マスターズでのオーストラリア出身プロといえばかつて世界ランキング1位グレッグ・ノーマンの悲劇を誰もが思い起こすだろう。1996年大会では、2位に6打差をつけて迎えた最終日に自滅し、ニック・ファルド(英)に優勝をさらわれた。スコットはノーマンへの思いを優勝インタビューで答えていた。大会前の約1ヶ月間は試合に出ず、全てマスターズに向けた調整に当てて今大会に臨み、自身初のメジャータイトルを手中に収めた。スコットは大会直前にユニクロと契約を交わし、今大会の優勝で着用ウェアのロゴがテレビ、又他の媒体を通じて全世界に向け発信された。何というユニクロの先見の明か!

スコットの使用する長尺パターについては中尺も含め、2016年からアンカリング(パターグリップを体の一部に直接、あるいは関節的に固定して打つ方法)は禁止する見解を英R&AとUSGAが発表している。今回のスコットの打ち方も禁止事項に含まれる。正式決定はまだだが、ゴルフ界の流れは禁止の方向へ動いている。しかしながら長尺パターを使用した新たなメジャー王者が誕生したことについてプレーオフの対戦相手のカブレラのコメントが洒落ている。「アンカリングにアドバンテージなんかない。有利だって分かっていたら、何でみんなそうしないんだ?」と禁止の動きに疑問を投げかけていた。


今大会はこれまでの大会と比べ、様々なトピックスが生じた大会となった。大会史上最年少で出場し決勝ラウンドに進みローアマチュアを獲得した14歳の中国人選手グァン・ティンランは2日目にそのスロープレーに対し1打罰のペナルティーを課せられた。優勝本命と見られながら結局4位タイに終わったタイガー・ウッズは2日目の15番ホールでのドロップ処置の誤りにより、あわや失格の状況から、マスターズ委員会の裁定で2打罰のペナルティーで決勝へ進むことを許された。又、予選カットラインの変更により石川遼はかろうじて予選通過した。過去の優勝者も含め、基本的に参加資格を招待によって満たされる唯一のメジャー大会であるマスターズ・トーナメント。今後、様々な局面の中でもその権威は揺らぐことなく続いていくのだろう。