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【テレビってイイね!今日の名言】「8/26 NHK プロフェッショナル 仕事の流儀・引退直前、宮崎駿監督のことば」

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昨日のベネチア国際映画祭にて、長編映画の製作から引退すると電撃発表された、アニメ界の巨匠・宮崎駿監督。この発表に先立つ7日前、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀 特別編」では、およそ1000日に及ぶ宮崎監督への密着取材の様子をオンエアしました。その中で、いくつか印象的な言葉を残されていますので、ここにご紹介します。

言葉の端々にアニメーションへの情熱と、72歳にして未だ衰えぬ創作意欲をひしひし感じるだけに、まだにわかに信じがたいという思いを抱かずにはいられません。しかし番組の最後、映画の公開初日にひとり、アトリエでカレーラーメンを啜りながらスタッフに語りかけていたことばが、今回の発表を匂わせるもののように感じてしまうのも、また事実。6日に行われる会見の席で経緯を説明されるとのことです、その日を待ちましょう。
「(スタッフから)『軍用機を作った人の映画をつくるんですか?』と。目が据わってんの。うちの女房にもまったく同じことを言われた、『戦闘機を作った人の映画をつくるの?トトロみたいなもん作ればいいのに』と。トトロみたいなもんって、トトロがあるからいいじゃんね?」
「戦争を題材にしたら、この人はどういう映画を作るんだろうって。そうすると分かるのはさ、いわゆるファンタジーのようにはいかないでしょう。そうするとそれが封じられるわけでしょう、抑制しなきゃいけないでしょう。そしたら苦しむでしょう、葛藤で。そしたら若くなるんじゃないかなぁって」(プロデューサー・鈴木敏夫)
【震災発生から3日後、混乱を避けるため3日間の休業を決めたスタジオに現れ】「みんな来られたのになんで会社休みにするの?誰が混乱するのそれで。誰が『混乱する』って言ったんだ。何が混乱するんだ。休んでしまった方が混乱だよ、それが。多少無理してもやるべし。生産点を放棄しちゃいけないんですよ
「『風立ちぬ』というのはですね、実は激しい時代の風が吹いてくる、吹きすさんでいる。その中で生きようとしなければならないという意味です。それがこの時代の変化に対する自分たちの答えでなければならないと思います」
「群集というのはどういうものかといったら、主人公じゃない情けない人たちじゃなくてちゃんと世の中を支えてる人たちだから、ちゃんとした人間たちを描くこと」
世の中の大事なことってたいてい面倒くさいんだよ。面倒くさくないとこで生きてると、面倒くさいのはうらやましいなと思うんです
「ひとつだけ良い、これが正しいって答えがあるはずだ。それを嗅ぎつけるしかない、最善の策を
「『客なんか入んなくたっていいんだ』って言えるかっていうと、『ちょっと待って』と言う臆病な自分もちゃんといるからね。だけど、子どもが通路を走るだろうなとか思うじゃない?そうすると『走るよな、これは』と思うんですよ。『子ども連れてくるやつがいけないんだ』って次の瞬間に思ったりするんだけど、連れてきちゃうからな、と。わかんない映画見るっていうのも子どもの経験だよな、とかね。」
映画ってね、作ってないと寂しくなるんだよ。作りたくなるんだ。作れるような気がするの。やっていくと要求された過重な負担に耐えがたくなるんですよ」
「アメリカと戦争やるようなことは冗談で言っててもそんなことは起こんないだろうと常識的に思ってた。多くの日本人もそう思ってた。なんか知らないけど土壇場になったら熱狂して(戦争に)なっちゃったんだよね。それは今も同じだと思うよ。いよいよ前夜になってきたなって感じがする。だから冷静でいたいよ」
「やっていることの意味なんて分かんないの。作っているときは分からない。意味を考えて作っているんじゃない」
「零戦がどうのこうのっていう映画じゃないんだよね。だから、飛行機を作りたかったんで戦争やりたかったんじゃないとかね、そういうくだらない言い訳は一切するのやめようと思ってる」
自分たちに与えられた、自分たちの範囲で、自分たちの時代に堪(たふ)る限り、力を尽くして生きるしかないんです
【映画公開初日。ひとり、アトリエにて】「だいたい今日おれはカレーラーメンを作って弁当食ったという無謀なことをやったんだけど。カレーラーメンを作るために玉ねぎと、塩ラーメンと、バターとカレー粉を買ってこなきゃいけない。買いに行って来たんだけど、あぁ少し映画から離れ始めたかなって。離れようとし始めてるなと思ってる。ちゃんといろいろな儀式をやんなきゃいけないんだ。それまでそういうことやる気が全然起こんなかったから。少しずつ元の自分に戻っていくんだと思ってる」

   ▼宮崎駿スペシャル「風立ちぬ」1000日の記録|NHK プロフェッショナル 仕事の流儀
   http://www.nhk.or.jp/professional/2013/0826/index.html