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楽天・田中投手の連勝とヤクルト・バレンティン外野手の本塁打

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楽天・田中投手の連勝とヤクルト・バレンティン外野手の本塁打
極端な両者の記録の裏にあるものは?


周知のとおり、今シーズンのプロ野球は楽天の田中将大投手の開幕20連勝、ヤクルトのバレンティン外野手のシーズン55号本塁打(いずれも9月12日現在の記録)は、視聴率低下によるスポンサー離れに伴うキー局の試合中継数減少の状況の中で、光明を射している。シーズン途中で、昨年より反発係数の高い統一球への変更の事態が明るみになり、球界はにわかに揺れ動いたがそんな事態を吹き飛ばすような、両選手の活躍に拍手を送りたい。

田中投手は今年開催のWBCに代表として参加した当時は調子が全く上がっていなかった。にもかかわらず去年より飛ぶボールなど、どこ吹く風の勢いで昨シーズンから通算24連勝。1936年から37年にメジャーリーグでジャイアンツのハッベルが記録した世界記録に並んだ。楽天イーグルスの貯金を一人で荒稼ぎし球団は創設以来、初めてマジックナンバーが灯り優勝へ向けひた走っている。素晴らしい。

バレンティンは統一球が導入された2011年に来日し、2年連続で31本塁打でタイトルを獲得した。確かに統一球の仕様変更が今シーズンの本塁打数の大幅増加に影響を及ぼしていることの要因であることは間違いない。しかしながら2010年までの使用ボールより今の統一球の方が反発係数は低いことは、さほど語られていない。公式球に現在の反発係数(0・4134~0・4374)が規定されたのは1980年のシーズン途中からであり、各メーカーの作るボールの仕様は係数の範囲内であれば特に制限されておらず、共に日本記録保持者のローズ(当時近鉄)とカブレラ(同西武)が55本を放った01、02年は係数を高めに設定したボールが主流だったといわれる。今季のボールは昨季より飛ぶとはいえ、規定の下限値に近いのだ。バレンティンも素晴らしい。

両選手のモチベーションには類似点がある。田中投手は今シーズンの好成績を足がかりに来期のメジャー挑戦を狙う。既にヤンキースを始め、10球団が視察に来ている。バレンティン選手も年俸の大幅アップ、場合によっては高い評価の球団への移籍も目論む。ただ彼の場合、メジャー復帰は視野に無く、当面は日本でのプレーを念頭においている。今シーズンの交流戦で両者の対戦が無かったことが残念だ。

 マリナーズで一緒にプレーしたイチローのコメントを最後に紹介しよう。「同じチームメートだった選手が活躍するのはすごくうれしいです。ただ、アメリカであのクラスの選手が日本でそれだけ活躍するということは少し複雑な部分もありますね。」日米両球界のレベルの格差、現実をシビアに見つめている。